アラーキーさんのチロちゃん

ZIGねこ

2010年03月10日 23:59

猫ニチ新聞に載っていました。

写真家のアラーキーこと、荒木経惟氏の
愛猫チロちゃん(メス、22歳)が亡くなったそうです。
わたしの実家のネコも同じ22歳まで元気で生きました。
22歳といえば、人間にたとえると100歳を超す長寿です。

チロちゃんは2月25日に体調が急変し
腎不全で、今月2日に虹の橋を渡ってしまい
3日のひな祭りに荼毘(だび)に付されたそうです。

チロちゃんのご冥福をお祈りいたします。

チロは荒木氏がモデルとして撮り続けた妻の陽子さんが
1988年にもらってきたネコで、ネコ嫌いだった荒木氏も魅了し
1990年には、写真集「愛しのチロ」が出版されています。
チロちゃんは、早世してしまった陽子さんの代わりに
アラーキーさんを支え続けたネコちゃんだったそうです。

アラーキーさん、最初はネコ嫌いだったのですね。

それが・・仕事中に、背中に乗っても・・・・
チロに、こんなにメロメロに~~~~(笑

 

 

この本の中でも印象に残っているのは
チロが近所のオス猫さんとの恋の・・・・の切ない一節。


ネコロリコロリはAにだけだと想っていたら
色情性の母の血をひくチロ、外てもやって、ったくもー。

いっしょに見ていたヨーコ、あのネコだったらいいわ、
眼がエメラルドグリーンだから。

とんでもねェ、1匹だけでいい、チロだけでいい。

とゆーわけで、もしやと中絶手術しちまったのだけど、
いま想うと、時たまチロ、寂しそーな顔しているの見ると、
なんだかかわいそうなコトしちゃったみたいで。

ごめんネ、チーローーー。

 

 


荒木氏も悩まれたのですね、中絶(避妊)のこと。
でも、これ以上増えることは無理・・と思われて
心を痛めながらも手術されたのでしょう。 

まだじゃれて遊んでいる子どものような小さな子に
病気でもないのに手術するということ、本当に躊躇いますよね。
 
我が家は何度も去勢・不妊手術は経験していますが
何度しても、決して慣れるというものではありません。
今まで何事もなく済んで来ましたが
いつもいつも心が痛みましたし、心配でたまりませんでした。
 
人間の都合でかわいそうなことをしている、と思う気持ちを
家族として、ずっと大切にしていかなくてはという気持ちに変えて
最低限のマナーだけは守るべく、心を決めること13回・・・。
 

 
手術をすると、愛情の対象が異性ネコではなく、人間(家族)に移ります。
遺棄されてしまったネコ、手術もしないまま迷い子になってしまったネコ
その子たちが繁殖し、また不幸の連鎖を作ることを思うと
TNRという活動はとても大切なこととは思うのですが・・

手術されたあと、そのネコの愛情の向け先は誰になるのか
捕獲~手術と怖い体験をして放されたあと
事故や、食べることの心配なく、ずっと過ごせるのだろうか
ちゃんと気にかけてもらえる人はいるのだろうか・・と
答えの見つからないことばかりを考える季節になって来ました。
 
そんなときにチロちゃんの記事を見て・・
アラーキーさん、チロちゃんの手術のこと
勝手に紹介してごめんなさい。





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