環境省自然環境局 動物愛護管理室
動物の愛護と適切な管理のHPで
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2103b.html
子犬と子猫の適正譲渡ガイドhttp://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2103b/pdf/full.pdf
が見られます。
【子犬編】
1、子犬の適正譲渡
2、引き取り・収容
3、健康チェックと収容後の健康管理
4、性格チェック
5、飼育期間中の管理(ケア)
6、社会化
7、譲渡希望者の募集
8、事前講習会
9、譲渡会
10、マッチング(組み合わせ)
11、譲渡後の飼育支援~アフターフォロー
12、不妊・去勢手術の徹底
【子猫編】
1、子猫の適正譲渡
2、引き取り・収容
3、健康チェックと収容後の健康管理
4、性格チェック
5、飼育期間中の管理(ケア)
6、社会化
7、譲渡希望者の募集
8、事前講習会
9、譲渡会
10、マッチング(組み合わせ)
11、譲渡後の飼育支援~アフターフォロー
行政による適正な譲渡のために、最低限知っておいてほしい事項として
子犬や子猫が引き取られ、譲渡されるまでことがの詳しく載っています。
県センターの譲渡会に行かれる方には参考になるかと思います。
各自治体の取り組みの事例が紹介されています
【子犬編】
「東京都」
動物愛護相談センター多摩支部では、子犬が持ち込まれた場合
ある程度の大きさの育つまで、
事務室に子犬用サークルを設置して飼育。
常に職員の目の届く所で世話をすることによって
健康で人慣れした、より譲渡に適した子犬に育てることができる。
「茨城県」
「茨城県動物指導センターでは、譲渡会で譲渡する子犬には
すべて
マイクロチップが埋め込まれてから一般に譲渡される。
平成19年10月から、県の獣医師会の協力で行われているもの。
獣医師会が物資と登録料を負担し、センターの獣医師が埋め込み作業を行っている。
「宮崎県」
NPO法人との協働(委託)事業「命の架け橋」犬ねこ譲渡促進サポートが
「みやざき動物のいのちを守る会」との協働により行われている。
県の動物保護管理施設敷地内に設置された譲渡専用施設
「ひまわりの家」
県が譲渡可能と判断した犬ねこを飼養期間最長1ヶ月程度。
平成21年2月現在、譲渡候補になった犬猫は全て新しい飼い主に譲渡されている。
「神戸市」
「神戸市動物管理センター」では、センター
譲渡支援ボランティアグループと協定を結び
子犬の社会化やケア、譲渡者の選定、アフターフォローを行っている。
子犬の社会化を促進するため、
子犬のホームスティをボランティアに依頼することもあり
手間のかかる子犬や、性格的に細やかな社会化が必要な子犬に、非常に良い影響が見られる。
(犬をセンター外に出す場合は予め市に文書で申請し許可を得てから行っている。)
「茨城県」
犬猫を欲しいひととあげたい人を仲介する
「茨城県譲渡情報バンク」を開設し
譲渡提供サービス(HPおよび専用ダイヤル)を行っている。
保護した犬や猫、一般家庭で生まれてしまった子犬・子猫が対象。
模範的な飼い主を増やすことが目的のため、新たな飼い主になる人には、不妊・去勢手術が条件。
子猫や子犬を産んだ母犬・猫についても、不妊手術を条件としている。
「大分県」
大分県動物管理所で月に2回行われる子犬の譲渡会には
愛護ボランティア「しあわせなしっぽ」のメンバーが協力。
地元の獣医師会が大分県からの委託により開催した
「動物愛護ボランティアリーダー養成講座」の卒業生が中心。
譲渡希望者と子犬のマッチングにも適切なアドバイスを行い、質の高い譲渡事業を支えている。
「神戸市」
神戸市では譲渡希望者すべてに対して、市の職員と
神戸市動物愛護推進員が分担して、
事前に家庭訪問を行っている。
申し込み時の提出内容の確認に加え、特に飼育場所に注意して調査。
この調査報告を受け、市が譲渡可、条件付き、譲渡不可の判断をしている。
「和歌山県」
和歌山県動物愛護センターでは譲渡後のフォローアップとして
「みんな集まれ!譲渡犬」というイベントを年2回開催している。
こうした
譲渡後の交流の中から譲渡犬(猫)の飼い主による「わうくらぶ」という組織も誕生。
センターとともに、正しい飼い方の普及をすることを目的としている。
こうした活動が口コミで広がり、犬を飼うならセンターから・・という希望者を増やすことに繋がっている。
「長野県」
長野県動物愛護センター(ハローアニマル)では
平成12年4月のオープン以来、県下の保健所から引き継がれた譲渡候補の犬ネコ
(成犬。成猫も含む)すべてに、
センター内の医療室で不妊手術を行い、一般家庭に譲渡している。
譲渡前に手術を行うことで、譲渡された動物が出産して
不幸な命がまた行政に引き取られるという悪循環を完全に断ち切ることができる。
長野県の平成19年度の犬の引き取り数は484頭。
譲渡率は36.8%と全国1位になっている。(平成17年度)
【子猫編】
「松本市」
松本保健所では、引き取りのネコが持ち込まれると
収容施設内に入れる前に保健所スタッフが健康チェックを行い
長野県動物愛護会に「ネコ部会」に連絡。
ネコ部会では、ボランティアが受け入れ可能な場合は
すぐに引き取り、じゅうぶんなケアを社会化、
不妊去勢手術を行ってから一般家庭に譲渡される。
松本保健所では現在年間約120匹の子猫がネコ部会を通じて譲渡されている。
「岐阜市」
岐阜市畜犬管理センターだけでは収容できない時期には
「一時預かり制度」を設け、子猫の飼育の協力をしてもらっている。
この制度は公募ではなく。本市に譲渡事業の趣旨を理解・協力してもらえる人に
1匹1日300円(上限14日間)を支払い、家庭での飼育(人慣れ、トイレ)をお願いしている。
「東京都」
団体譲渡。21年2月現在19団体(内、ネコを扱うのは7団体)
が、譲渡対象団体として登録されている。
団体譲渡の場合、一般基準には満たない動物も譲渡され
団体やボランティアの細やかなケア、幅広いネットワークにより
多くの動物に新たな家庭を与えることができる。
東京都では譲渡の約8割を団体譲渡が占めている。
「和歌山県」
~譲渡ねこのHP~
和歌山県動物愛護センターでは
HP上に「譲渡ねこのコーナー」を設けている。
譲渡後のネコが適正飼養されているか確認したり
また譲渡ねこの飼養者同士の交流の場となっている。
このHPでは譲渡後も適正な飼養を呼び掛け
将来的な譲渡希望者を増やすことにもつながっている。
譲渡するということは、本当に多くの人の手を必要とします。
このような譲渡事業が広まるのは嬉しいのですが
本来ならば、その必要がなくなるくらい
小さな命を大切に思う世の中になってくれるのが一番です。
最低限のマナーを守りさえすればそれも可能なはずなのに。