しがわん♡しがにゃん

アラーキーさんのチロちゃん

2010年03月10日

猫ニチ新聞に載っていました。

写真家のアラーキーこと、荒木経惟氏の
愛猫チロちゃん(メス、22歳)が亡くなったそうです。
わたしの実家のネコも同じ22歳まで元気で生きました。
22歳といえば、人間にたとえると100歳を超す長寿です。

チロちゃんは2月25日に体調が急変し
腎不全で、今月2日に虹の橋を渡ってしまい
3日のひな祭りに荼毘(だび)に付されたそうです。

チロちゃんのご冥福をお祈りいたします。

チロは荒木氏がモデルとして撮り続けた妻の陽子さんが
1988年にもらってきたネコで、ネコ嫌いだった荒木氏も魅了し
1990年には、写真集「愛しのチロ」が出版されています。
チロちゃんは、早世してしまった陽子さんの代わりに
アラーキーさんを支え続けたネコちゃんだったそうです。

アラーキーさん、最初はネコ嫌いだったのですね。

それが・・仕事中に、背中に乗っても・・・・
チロに、こんなにメロメロに~~~~(笑
アラーキーさんのチロちゃん
 

 

この本の中でも印象に残っているのは
チロが近所のオス猫さんとの恋の・・・・の切ない一節。


ネコロリコロリはAにだけだと想っていたら
色情性の母の血をひくチロ、外てもやって、ったくもー。

いっしょに見ていたヨーコ、あのネコだったらいいわ、
眼がエメラルドグリーンだから。

とんでもねェ、1匹だけでいい、チロだけでいい。

とゆーわけで、もしやと中絶手術しちまったのだけど、
いま想うと、時たまチロ、寂しそーな顔しているの見ると、
なんだかかわいそうなコトしちゃったみたいで。

ごめんネ、チーローーー。

 
アラーキーさんのチロちゃん
 


荒木氏も悩まれたのですね、中絶(避妊)のこと。
でも、これ以上増えることは無理・・と思われて
心を痛めながらも手術されたのでしょう。 

まだじゃれて遊んでいる子どものような小さな子に
病気でもないのに手術するということ、本当に躊躇いますよね。
 
我が家は何度も去勢・不妊手術は経験していますが
何度しても、決して慣れるというものではありません。
今まで何事もなく済んで来ましたが
いつもいつも心が痛みましたし、心配でたまりませんでした。
 
人間の都合でかわいそうなことをしている、と思う気持ちを
家族として、ずっと大切にしていかなくてはという気持ちに変えて
最低限のマナーだけは守るべく、心を決めること13回・・・。
 

 
手術をすると、愛情の対象が異性ネコではなく、人間(家族)に移ります。
遺棄されてしまったネコ、手術もしないまま迷い子になってしまったネコ
その子たちが繁殖し、また不幸の連鎖を作ることを思うと
TNRという活動はとても大切なこととは思うのですが・・

手術されたあと、そのネコの愛情の向け先は誰になるのか
捕獲~手術と怖い体験をして放されたあと
事故や、食べることの心配なく、ずっと過ごせるのだろうか
ちゃんと気にかけてもらえる人はいるのだろうか・・と
答えの見つからないことばかりを考える季節になって来ました。
 
そんなときにチロちゃんの記事を見て・・
アラーキーさん、チロちゃんの手術のこと
勝手に紹介してごめんなさい。





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