しがわん♡しがにゃん

うでぐみシンカちゃんのお話

2010年02月20日

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先日ここでご紹介した絵本
「うでぐみシンカちゃん」


この絵本のルカちゃんは、今はもうオトナの女性。
ですから、ここに書かれていることは
もうずい分前、たぶん10~15年前のことだと思います。
 


飼い主のいない犬(シンカちゃん)がよその家の軒下で子犬を産んで
母子とも、保健所の車に回収された。
ルカちゃんとおかあさんは、その子を動物管理センターまで探しにいく。
その当時の収容犬の多さと、収容環境の劣悪さがこの絵本からわかる。


シンカちゃんは古びた建物の地下で
たくさんのワンちゃんたちとぎゅうぎゅう詰めになっていた。
みんな必死に助けを求めてないていた。

うでぐみシンカちゃんのお話

「この子たちは、あと何日かで全部処分です・・」 驚くルカちゃんに
「そんなわたしに言われても・・捨てる人がいるからですよ」と係のおじさんが言う。

うでぐみシンカちゃんのお話

「こんなにたくさんの中からどうやって探すのですか?」
「わたしにはわかります!」とおかあさん。
やっとシンカちゃんを見つけた。駆け寄るシンカちゃんは涙を流していた。
うでぐみシンカちゃんのお話

でも、シンカちゃんの赤ちゃんは助け出すことができなかった。
シンカちゃんはルカちゃんのおうちの子になったのだけど
赤ちゃんを思い出してウォーンウォーンと悲しげに鳴く。

うでぐみシンカちゃんのお話

ルカちゃんがくさりをはずしてやると
一目散に赤ちゃんを産んだ場所に駆けて行く。
毎日毎日、赤ちゃんを捜しに行くシンカちゃん。
1ヶ月くらいして、とうとうあきらめた。。。。
うでぐみシンカちゃんのお話


これは大阪府のお話(実際にあった)ですが
滋賀県でも10数年前は、ずいぶん収容犬が多かったようで
平成6年度の統計資料によりますと
(資料:「迷子にしないで!大切な家族」より→こちら

迷い犬は、1,549頭
放棄犬は、4,560頭
合計で・・・6,109頭 
1ヶ月でおよそ500頭という数になります。 

滋賀の数倍もの世帯数である大阪府の収容犬は
いったいどれごどの頭数だったのでしょう。
 
それでもルカちゃん母子のように
「探しに行く人は、行く・・」わけで・・。

現在も、もちろんまだじゅうぶんではないとは思いますが
当時にくらべれば数も減り、探しやすくなっているはず。
家族のもとで過ごした子にとって、収容生活は不安でいっぱいです。
どうかすべての迷い犬(ねこ)が、家族に迎えに来てもらえますようにと
祈らずにはいられません。


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